ものづくり環境シンポジウムを開催しました

6月30日にものづくり環境シンポジウムを開催し、68名の方にご参加いただきました。

講演では東北大学石田秀輝先生より「自然に学ぶ粋なテクノロジー」をテーマに、
あたらしいものづくり、くらしかたとは何なのか、そのために必要な考え方や
テクノロジーのアイデアをお話いただきました。時代とともにテクノロジーや社会の
あり方が淘汰されていきますが、淘汰には4つのステップがあります。今は既に快適や
便利、エコにより「非最適化技術の淘汰」が起こっており、捨てられない利便性に
絞られる「最適化技術の淘汰」も起こりつつあります。それは近代テクノロジーの
延長にありますが、今後は「もの」から「こと」への「行為の淘汰」が起こり、
さらに生きることを楽しむ生命文化へ「ライフスタイルの淘汰」が起こっていきます。
それは、近代テクノロジーの延長ではなく、「ネイチャーテクノロジー」という
あたらしいテクノロジーの形が必要になります。現在のテクノロジーが「人口」であれば、
ネイチャーテクノロジーでは「自然」、「個」に対して「コミュニティー、
コミュニケーションの連続性」、「使い捨て」に対して「愛着」、「複雑」
に対して「簡明」。これが、今後のものづくりの大切な要素になると改めて感じました。

※今回のシンポジウムと同名の著書「自然に学ぶ粋なテクノロジー」が今年1月に販売され、
既に12000部という大反響があります。今回シンポジウムで講演を聞けなかった方も、
是非ご参考ください。

事例発表では、三惠工業株式会社の開発部安田様より、「新たな挑戦!地球、子どもに
やさしい紙の折りたたみイス」についてお話いただきました。紙(紙管)で折りたたみイスが
できるまでには多くの苦労がありながらも、環境配慮を主眼において開発したイスが現在は
主力商品となっているという「売れる」という実感があり、熱い思いを持って取組まれている
様子がよくわかりました。そして、エコプロネットというプラットフォームを活用して、
イスのプロ、デザインのプロ、環境のプロがひざを付け合せてつくられたコンセプトをもって
作られた製品は、まさに新しい「ライフスタイル」を売る形になっていると感じました。

※今回のシンポジウムの際にはまだ結果が出ておりませんでしたが、三惠工業株式会社が
事例発表された紙の折りたたみイス「HECMEC」が第三回キッズデザイン賞を受賞されました!


(報告者:株式会社フルハシ環境総合研究所 奥村友美)